Synopsys Cybersecurity Research Center (CyRC) の調査により、Directusに保存されたXSS(クロスサイト・スクリプティング)の脆弱性が発見されました。このJavaScriptで構築されたよく使われているオープンソースのヘッドレスCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のDirectusは、ウェブベースの管理用アプリケーションによって、利用者がコンテンツや コレクションを表示、管理することができます。
Directusで発見された脆弱性
ノート:同様な脆弱性は以前にCVE-2022-22116およびCVE-2022-22117で報告されていたが、これらの緩和策はDirectus 9.4.2用のもので効果がなく、またバイパスすることが可能です。
Directusにアクセスできる認証済みユーザーは、ファイルアップロード機能を悪用して、他のユーザーがDirectus内の特定のコレクションまたはファイルを表示した際に自動的に実行される「保存されたXSS」攻撃を作成できます。最悪の場合、管理者アカウントの侵害につながり、攻撃者にDirectus内のすべてのデータと設定へのフルアクセスを与えてしまう可能性があります。
CVSS 3.1 base score: 5.4 (Medium)
CVSS 3.1 vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N/E:P/RL:O/RC:C
Directus v9.7.0 以降へのアップグレード。詳しくはリリースノートを参照ください。(https://github.com/directus/directus/releases)
David Johansson はシノプシスのAssociate Principal Consultantで、この脆弱性を発見しました。
Directusチームの対応と、この脆弱性にタイムリーに対処したことを称賛いたします。
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