SCAユーザーは、なぜSASTツールも使用する必要があるのか疑問に思うかもしれません。最近のアプリケーションは最大90%がオープンソース・コードで構成されています。この疑問に答えるために、まず、各ツールでできることとできないことについて概要を説明します。
SCAでできること:
SCAでできないこと:
SASTでできること:
SASTでできないこと:
SASTはソフトウェア開発の基本であり、これによって開発チームはソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)をシフトレフト(前倒し)できます。SASTはソフトウェアの品質とセキュリティの問題を早期に特定するための必須ツールであり、コードの開発段階で問題を発見・修正できます。SASTツールを使用すると、開発者が最初からクリーンでセキュアなコードを記述する方法を習得できるため、修正を行う場合、QAやプレリリースなどの後工程になってから行うよりも容易で低コストになります。
SCAは家の屋根にある目に見える穴すべてを探すかのように、既知の脆弱なコンポーネントとライブラリですべての脆弱性を特定し、素早くパッチを提供します。これに対し、SASTは見つけにくい屋根の梁や合板の構造的弱点を探し出すように、ハッカーに悪用される可能性がある脆弱性を特定することで、屋根の大きな崩壊(つまり侵害)を防ぎます。
Coverity SASTの詳細については、データシートをダウンロードし、CoverityのWebページをご覧ください。
最新情報としては、Code Sight IDEプラグインが開発者のデスクトップ上でCoverityとBlack Duckの両方の解析結果をサポートするようになりました。Code Sightを使用すると、開発者はIDE環境のまま、コードを作成しながら独自開発コードとオープンソースの依存関係の両面でセキュリティの問題に対処できます。そのため、次のビルドのコードをチェックインする前に問題を素早く見つけて修正できます。