ソフトウェア・サプライチェーンには、アプリケーションに関わるものすべて、つまりアプリケーションのアセンブル、開発、デプロイに何らかの役割を果たすものすべてが含まれます。その意味では自前のコードやコンポーネント、ソフトウェアで使用する API とクラウド・サービス、さらに、それらのソフトウェアをビルドしてエンド・ユーザーへデリバリする際に使用するインフラもサプライチェーンに含まれます。
最終製品とそのユーザーは、プロセスに関与するすべての部品、人間、活動、材料、手順の影響を受けます。このワークフローの一部にでも弱点があれば、そこからリスクが混入します。このリスクを軽減するには、サプライチェーン全体を完全に理解する以外にありません。ソフトウェア・サプライチェーンの場合もまったく同じです。
サプライチェーンのセキュリティ対策では、アプリケーションをアップストリーム・リスク(ソフトウェアのディストリビューションにおける上流でのリスク)から守ること、そして自らがダウンストリーム・リスクを(ソフトウェアのディストリビューションにおける下流でのリスク)生み出さないようにすることを考える必要があります。
ソフトウェア・サプライチェーンの安全性を確保するための主な検討事項は以下のとおりです。